人体冷凍保存の父ロバート・エッティンガー

7月の末に人体冷凍保存の父と称されるロバート・エッティンガーRobert Ettingerが92歳でこの世を去った。厳密に言えばこの世を去るというのは正確でないかも知れない。人の遺体を約-196℃液体窒素下で冷凍保存しておけば未来において十分に発達した医療技術を使い蘇生できる可能性があるからで、当然ロバート・エッティンガーの遺体は彼の設立した冷凍保存機構の106番目の冷凍遺体となった。しかし冷凍保存中に大停電や大災難に見舞われる可能性もあり、ある報告によれば、人間の脳細胞は極寒の温度下では水分が氷状になり脳細胞を破壊するとされている。イギリスにおいては、冷凍保存する施設が足りなく現在10人の冷凍保存されたまたは冷凍保存が予定されている遺体はアメリカかロシアのモスクワ近郊に運ばれることになる。アメリカのある施設では2万5千ドルで全プロセスと保存を請負い、別の施設では10万ドルを超えるところもある。一番安い方法は、身体全体ではなく頭部だけを冷凍保存するやり方だ。
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-14509425

當然使用這種技術有幾個風險,第一要付大量金錢,亦要用大量金錢保存屍首;第二必須長期冷凍,萬一遇上大停電或大災難又如何應對呢?第三到底要等到哪時候才解凍呢?萬一長期未有絕症解藥,要凍一百年、一千年、還是一萬年?後來還看了一個報告,指其實這個做法是「行唔通」,事關人類的腦細胞在極寒溫度下,因水分轉化成冰狀,會破壞腦細胞,日後根本不能甦醒。還記得好多年前的美國電視劇,曾諷刺這些冷凍技術,故事講到某個被急凍的人過了幾百年後醒來,已經是完全不同的世界,人類甚至已經不存在,而是吸血殭屍的世界!今年埃廷格雖然已死,但當然被送進自己機構的「冷藏庫」,成為該機構的第106具冷凍遺體。而本人必定不會選擇這種結局,現代就留給現代,未來就留給未來吧!

http://the-sun.on.cc/cnt/lifestyle/20110812/00636_001.html

香港のアップル・デイリーが無料新聞である爽報を発行

現在、香港には英文紙The Standardと大紀元時報を除けば、街角で配られる無料新聞は3紙ある。都市日報(メトロ・デイリー)と頭条日報とam730だ。このうち頭条日報だけが星島という新聞グループを背景に持っており、都市日報は海外のフリー・ペーパーの香港版の位置付けだし、am730は新聞社とは関係のない業界外の人間が発行している。そこへ香港のアップル・デイリーが無料新聞である爽報を出すという。頭条日報は星島の不足を補う手段として発行され、今では無料新聞として発行数一番を誇っている。一方のアップル・デイリーは現在、競馬の開催日を除けば一日の発行数が26万部へと落ちこんでおり、今まで大衆化路線で売っていたアップル・デイリーが、爽報で購読者獲得に更に大衆化路線を走れば、購読者が爽報に流れることになって自分の首を締めることになるはずだ。しかし頭条日報の台頭は無視できないものとなっており、みすみす購読者を奪われるよりかは自分で無料新聞を出すことを選んだようだ。計画ではまず爽報は50万部を発行し、いずれは100万部を発行して頭条日報を追い超すことを目指す。また新聞の政治的立場から言えば頭条日報が体制派であるのに対して、アップル・デイリーは反体制派であって、日毎に影響力を増す頭条日報に対抗するためにアップル・デイリーの果たし得なかった任務を爽報に負わせることになったようだ。

香港最先出现的三份免费报章—都市日报、头条日报与am730,其中只有头条日报是由传统报纸另办的。都市日报是由外国的专办免费报的财团办的,am730是由非行内人士办的。
这种现象显示:原先已在办收费报的人,大都视免费报的出现为对他们的一种威胁,而不是一种机会。除了星岛肯投入资源另办头条日报,以补星岛的不足外,其他收费报纸,他们的内心一定很矛盾。自己的报纸办得好地地,没有理由再去办一份免费报来抢自己的生意。以苹果等为例,原先已是走大众化的路线,而办免费报亦大多注定走大众化路线(这样才能派得多),读者一定会与原先的收费报纸重叠。结果是免费报办得愈好,原先收费报的读者就流失得越快。但如果刻意限制免费报的内容,不让它办得好过原先的收费报,那又另办一份免费报来干甚么?被调往办免费报的工作人员也一定不甘心。
[...]
现时苹果日报在非赛马日的发行量已跌至二十六万份,如果另出一份爽报,内容上也有一定份量的话,一定会有不少原先的读者改看爽报。随着爽报的发行量不断增加,苹果日报的发行量将不断萎缩。黎智英先生最终求仁得仁。
不过,能够以苹果的没落,去换取一份新生的,读者人数更多的免费报,还是值得的。爽报打算一开始就印五十万份,将来要争取一百万份,影响力要超越头条。这才是黎智英先生办免费报纸的主要目的。
黎智英先生的政治立场是读者皆见的,但头条的取态刚与他相反。一个反建制,一个护建制。头条在免费报的阵地一枝独秀,影响力日增,反建制力量当然不可以坐视不理。苹果无法完成的任务,就只好由爽报去承担了。

http://blog.sina.com.cn/s/blog_48fe324c0102dr4p.html

インターネット統制をかいくぐるテレックス

テレックスTelexはインターネットを統制する国家のネット監視をかいくぐるために考案されたテクノロジー。これまでネット監視をかいくぐるにはプロキシーVPNなどを使う方法があったが、いずれも政府にプロキシーVPNのサーバーをブロックされると別のサーバーを探して使うことになりイタチごっこであった。仮に新しいサーバーを見つけたとして、サーバーのアドレスを広く知らしめるとすれば、政府にアドレスが知られることは必至となる。
一方、テレックスはプロキシーVPNのサーバーがどこにあるかをまったく気にすることなく、テレックスのクライアントから政府に目を付けられていないサイトへhttpsを通じてコネクトし、通信要求のヘッダーにクリプトグラフィック・タグを書き込んでマークする。この秘密のタグはプライベート・キーの役目を果たし、テレックスのクライアントのみが認識するので外は普通の情報にしか見えない。このコネクションは様々なインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に設置されたテレックス・ステーションと呼ぶデバイスを通じて行われ、テレックス・ステーションはテレックスのクライアントのプライベート・キーを保持しておき、httpsを復号化したあとプロキシー・サーバーやTorのエントリー・ポイントに繋ぎ、ユーザーがブロックされたサイトを見ることができるようにする。
ただテレックスの問題はhttpsがブロックされると使えないのとISPの協力が必要になることだ。しかしhttpsは様々なサービスでパスワード・ログインに使われており、httpsをすべてブロックすることは、インターネットで核となるパスワードを使うサイトはすべて使用不可能になることを意味するから、政府がhttpsをブロックするとは考えにくい。問題はISPがどれだけテレックス・ステーションを設置することに積極的かどうかだろう。テレックスは未だコンセプトの域を出ないテクノロジーだが、実証実験のソフトウェアで実験したところ安定したパフォーマンスを見せており、北京からのクライアントを使った実験にも成功している。
いずれにせよ壁のないインターネットに向けての興味深い試みと言えるかも知れない。

Telex is a new approach to circumventing Internet censorship that is intended to help citizens of repressive governments freely access online services and information. The main idea behind Telex is to place anticensorship technology into the Internet's core network infrastructure, through cooperation from large ISPs. Telex is markedly different from past anticensorship systems, making it easy to distribute and very difficult to detect and block.
The client secretly marks the connection as a Telex request by inserting a cryptographic tag into the headers. We construct this tag using a mechanism called public-key steganography.This means anyone can tag a connection using only publicly available information, but only the Telex service (using a private key) can recognize that a connection has been tagged.
As the connection travels over the Internet en route to the non-blacklisted site, it passes through routers at various ISPs in the core of the network. We envision that some of these ISPs would deploy equipment we call Telex stations. These devices hold a private key that lets them recognize tagged connections from Telex clients and decrypt these HTTPS connections. The stations then divert the connections to anti­censorship services, such as proxy servers or Tor entry points, which clients can use to access blocked sites. This creates an encrypted tunnel between the Telex user and Telex station at the ISP, redirecting connections to any site on the Internet.

https://telex.cc/

新華字典の新版第11版が出版された

世界で発行量最大の辞典類出版物である新華字典の新版第11版が出版された。社会の変化と技術の発展によって言葉が変化するように字典も変化する。今回8年の歳月をかけて編纂された新華字典の総ページ数はこれまでより3分の1増えているほか、繁体字の漢字が1500文字増加している。新しく収録された新語には「学歴門」や「房奴」などがあり、逆に時代遅れとなり削除された語句には「煤油」や「合作社」などがある。ただし「給力」、「童鞋」、「神馬」や「杯具」などのネット用語は収録されることはなかった。
また発音については特別に区別する意味のない多読音を避けるために、いくつかの方言発音とあまりに古臭い発音を削除する一方、広東地方や香港の地名に使われる涌chongといったなかば習慣化している発音を新たに加えている。
時代を反映する新華字典は政治的に敏感な時期には政治的な理由から削除される単語もあった。例えば絶対に過ちを認めないことを意味する「死不承認」と、くたくたに疲れることを意味する「累死了」がある。「死不承認」は当時提唱されていた大慶精神の三老作風で「正直な人間となり、正直に話し、正直に事に当たる」ことを謳っているのに、絶対に過ちを認めないことを意味する「死不承認」が政治問題化することを恐れて、また「累死了」は1969年に毛沢東の指示として全国に布告された「一に苦労を恐れず、二に死を恐れず」という掛け声に対して、疲れて働きたくないを意味する「累死了」を入れてはまずいと考えてそれぞれ削除された。
また今回の第11版では、貧困地区の学校では学校に一冊の新華字典しかないことが報道されたことを受けて、普通版と二色版の他に価格が普通版の半分の平価版も出版されている。

A new edition of the Xinhua or New China Dictionary shows how the Chinese language has grown and changed due largely to social and technological factors. Not only are words coming in but some are getting kicked out after falling behind the times. Released earlier this week, the new tome represents eight years of work and a size increase by a third compared to the previous edition. 1,500 traditional characters have also been added, just in case the simple ones aren't enough to learn.

http://www.thebeijinger.com/blog/2011/07/13/Whats-In-A-Word

为什么呢?因为上述所删的这两个例证,在当年的政治形势下,如果被上纲上线,还真是会出问题:先说“死不承认”。在当年提倡的大庆精神,有一个“三老作风”:“对待革命事业,要当老实人,说老实话,办老实事。”现在《新华字典》举例“死不承认”,这不是和大庆精神对着干吗?再说“累死了”。1969年,全国才传达了毛泽东同志的最新指示:“我赞成这样的口号,叫做一不怕苦,二不怕死。”《新华字典》居然举例是“累死了”,那不是自找麻烦吗?

http://bjwb.bjd.com.cn/html/2011-07/11/content_423706.htm

建設が進むミレニアム・クロック

ニール・スティーヴンスンの小説anathemのインスピレーションの源泉にもなった一万年時を刻むミレニアム・クロックは、テキサス州ディアブロ山系の山深いアマゾン創始者ジェフ・ベゾスの所有する土地に建造されている。ミレニアム・クロックは現在の時間に追われる生活を緩和しようと発明家のダニー・ヒルスDanny Hillisにより発想された。彼と生物学者のスチュアート・ブランドStewart Brandにより非営利団体ロング・ナウLong Nowが作られ、ミレニアム・クロックの開発に当たっている。またLong Nowの名付け親でもあるミュージシャンのブライアン・イーノが決して繰り返されることのないミレニアム・クロックのチャイムのメロディーを作曲している。一万年の間動くミレニアム・クロックも誰かが山に登って時計のネジを回して初めて現在の時刻が表示される。もししばらく誰も訪問者がいなければ、現在の時刻は前回の訪問者がネジを回した時刻を示している。動力源は標高の高い山上の温度差を利用しており、人間の助けを必要としない。クロックは石灰岩の山をくりぬいたトンネルから入り上方へ伸びるシャフトの暗闇の中に設置され、人は岩盤をくりぬいた螺旋階段をつたいシャフトを登ることになる。シャフトの上方は山頂に伸びて円形ドーム型のサファイア製グラスで閉じられており、外部からはこの部分しか見えない。ジェフ・ベゾスは現在サイト10000-year-clockを立ち上げたばかりで、数年後完成予定のミレニアム・クロックの訪問者を募っている。

There is a Clock ringing deep inside a mountain. It is a huge Clock, hundreds of feet tall, designed to tick for 10,000 years. Every once in a while the bells of this buried Clock play a melody. Each time the chimes ring, it’s a melody the Clock has never played before. The Clock’s chimes have been programmed to not repeat themselves for 10,000 years. Most times the Clock rings when a visitor has wound it, but the Clock hoards energy from a different source and occasionally it will ring itself when no one is around to hear it. It’s anyone’s guess how many beautiful songs will never be heard over the Clock’s 10 millennial lifespan.
How do you become one of those time-conscious beings who visit and wind the Clock? Jeff Bezos has just launched a public web site, 10000-year-clock, where interested folks can register their desire to visit the Clock in the Mountain when it is finished many years from now. Bezos has said he will give some kind of preference to current members of the Long Now Foundation because the purpose of the Clock is to promote what the Foundation promotes: long-term thinking.

http://www.kk.org/thetechnium/archives/2011/06/the_clock_in_th.php
http://d.hatena.ne.jp/huixing/20080901/anathem

オフラインに広がるTwitterのハッシュタグ

#を文字列の頭に付けて後から発言を一括で検索したり、ジャンル分けに使える便利なTwitterハッシュタグだが、Twitter以外の日常世界にも広がっているようだ。ハッシュタグは今はグーグル社員であるクリス・メッシナChris Messinaが提案して名付けたもので、2007年8月にサウス・バイ・サウスウエストのイベントで#sxswのハッシュタグを付ければ、Twitterメッセージが分類しやすくなるとTwitter上で提言したことが始まり。ハッシュタグが広がるには少し時間を要したが、火がつくとあっという間に広がった。そして当初の後から発言を一括で検索したりジャンル分けするといった機能付け以外の意味を付されて、例えばハッシュタグを付けてその言葉自体は書いている本人自身が信じていないことを強調したり、ただ強調に使われるようにもなった。またハッシュタグは今ではオフラインにも広がっている。英語の口語の中でなかばメンタル・ハッシュタグとしてAwkwardやWinningやFailなどの単語の前にパウンド(#)を付けてPound failなどと言ったりする。オフィスの会話でもHashtag sorry I’m late(遅れて全く済まない)やHashtag bad day(全くついていない日だ)などと使ったりする。またハッシュタグ・マフィアと呼ばれるギークな人々は、蟹のはさみのように人差し指と中指を曲げてジェスチャーをするエア・クォートAir quotesと同様に、片方の手の人差し指と中指を別の手の人差し指と中指の上に重ねてパウンド・マークを作って会話中に使ったりする。

“You’ll see them used as humor, as sort of meta-commentary, where you’ll write a message and maybe you don’t really believe it, and what you really think is in the hashtag.” So, for instance, a messages that reads “3 hour delay on Amtrak #StimulusDollarsAtWork,” likely implies that the user does not, in fact, think that their stimulus dollars are hard at work. [...] Hashtags have also made their way into the vernacular. “Because of the use of hashtags, you can use one word to describe something and it’s kind of a mental hashtag,” Ms. Wilcox said. “So it’s like, ‘Awkward!’ or “Winning!’ And yes, definitely ‘Fail.’ For that one I often hear ‘Pound fail.’ ”

https://www.nytimes.com/2011/06/12/fashion/hashtags-a-new-way-for-tweets-cultural-studies.html

ミャンマーでの中国のダム建設で内戦勃発か

現在ミャンマーのミツォンMyitsoneにおいて中国による水力発電ダムの建設が行われている。ダムは2019年に完成すれば、世界で6番目に高いダムとなり、年間で6千メガワットの電力を生み出すことになる。すべての電力は中国へ輸出され収入はすべてミャンマー政府の懐に入る。しかしこの地域はイラワジ川の砂金の採掘地でダムが完成すれば、採掘地はダムの底に沈み、カチン住民約1万人が移住を余儀なくされる。またこの地域はミャンマー政府と対立するカチン独立機構(KIO)の実効支配地域と隣り合っており、昨年ダム建設現場において爆弾事件が起きたのに続いて、今年5月にはカチン独立機構はダム建設を止めなければ内戦になると警告を発している。同じ5月にはカチン独立機構のLanyaw Zawng Hra議長が胡錦濤主席へ書簡を送り、ミツォン・ダム建設を中止するよう訴えている。最近では形の上で休戦協定を結んでいるミャンマー政府軍とカチン独立機構の軍事組織であるカチン独立軍(KIA)との間で衝突が起きていて、中国のダム建設が内戦への引き金になる可能性がある。

Across the river, the corrugated-iron roofs of a prefabricated barracks glint in the midday sun. They house hundreds of Chinese labourers working on the Myitsone hydropower project. This, according to Myanmar’s government, will be the sixth highest dam in the world, and generate 6,000MW of electricity a year. On completion in 2019, the dam will flood the gold-prospecting area and displace more than 10,000 people. All the electricity will be exported to China. All the revenue will go to Myanmar’s government. If an environmental and social impact study was conducted at all, it did not involve consulting the affected villagers. Those displaced are not the only ones worrying about the project. The project abuts territory controlled by the Kachin Independence Organisation (KIO), one of a plethora of ethnic insurgencies that have battled the central government for decades. Last year several bombs exploded at the dam site and in May the KIO warned that if the dam were not stopped it would lead to civil war. The KIO’s armed wing recently engaged in skirmishes with government forces, despite a notional ceasefire. The KIO was banned from last year’s election in Myanmar because it refused to let its fighters join the government’s “border security force”. Its threat came as Myanmar’s newly installed “civilian” president, Thein Sein, a former general, embarked on a state visit to China.

http://www.economist.com/node/18806782

A Burmese tactical operation commander is among the dead and heavy casualties in the fighting with the Kachin Independence Army (KIA), according to Bauk Ja, an unsuccessful electoral candidate in Hpakant Township with the National Democratic Force.She said that more than 100 Burmese soldiers have died in the fighting.

http://www.myanmarnews.net/story.php?rid=46138173