中国遺伝子組み換え作物にゴーサイン

2008年9月に新華社が中国が12年計画として遺伝子組み換え技術に35億ドルを投入すると伝えた後、世界から中国の遺伝子組み換え作物の商業化に注目が集まっていた。また、今年の2月1日公布された2009年中央一号文件では遺伝子組み換え生物の新品種育成技術を重大な項目として挙げ、遺伝子組み換え作物が予想よりずっと早く市場に出回ることを伺わせた。もともと中国は綿花と少量の遺伝子組み換え種子の臨床実験田でしか遺伝子組み換えをしておらず、遺伝子組み換え作物に関しては処女地と言えた。ただ中国はアメリカから大量の大豆ととうもろこしを加工用として輸入許可しておりその大部分が遺伝子組み換え技術を使ったもので、遺伝子組み換え大豆においては完全に発言権を失っている状態だ。綿花に関してはかつてアメリカのモンサントが70%以上の市場を占有していたが、中国は10年をかけて国産の遺伝子組み換え綿花を開発しモンサントを中国市場から締め出した経緯があった。ここに中国が遺伝子組み換え作物にゴーサインを出した深い理由が見出せる。つまり、遺伝子組み換え企業に市場をみすみす明け渡すよりは、自主開発の遺伝子組み換え技術を外国企業の参入を防ぐ防火壁にしようという考えだ。中国の遺伝子組み換え作物に対する態度の変化は大豆と綿花の痛い経験のあとの結果といえる。今後商業化で作物植え付けが行われる3品目は米ととうもろこしと小麦といわれる。モンサントは世界最大の遺伝子組み換え企業だが、これまで消費者の遺伝子組み換え食品が食卓にあがることへの憂慮に対して、とうもろこしや大豆、綿花、アブラナなどの動物飼料やエタノールなどへと変わる経済作物を主体とすることで批判をかわしてきた。いずれ中国で遺伝子組み換え作物が食卓にあがることになっても消費者には知る権利と選択権が与えられるべきだろう。少なくとも食べたものが何かは知っておく必要があるから。

自2008年9月新华社一则消息披露了“中国启动投入35亿美元转基因技术的十二年计划”后,世界上关于中国农作物转基因计划商业化的话题再次增多。据报道,中国的农业生物技术项目已聘用2000名科学家,分布于200家政府资助的实验室。中国约680万农民正在种植生物技术农作物。而在中国,18亿亩红线内的农田,除了棉花和少量的转基因种子临床试验田,转基因还没有生根。孟山都等几家大的转基因巨头,近年来低调而积极地活跃在中国。“我们很难想象,面对中国这样一个农业大国的种子商务大单,转基因作物巨头公司能不眼红。有消息称,孟山都已与我国多家种子公司建立紧密的合作。我国也已经批准其转基因大豆和玉米产品进口用于加工,其中对于大豆行业的严重影响已经显现出来。“现在中国每年从国外进口大豆超过3000万吨,其中绝大部分是转基因产品。转基因大豆我们已经完全丧失了话语权。”科学家黄大昉深表担忧。在与世界巨头的转基因战争中,我们也曾以国家之力,花费十年时间,将孟山都打回美国。“孟山都的转基因抗虫棉一度占据了中国70%的市场,但是10年后的今天,孟山都基本被打出了中国市场,国内抗虫害转基因棉花种植领域,国产基因占据了70%以上的市场份额。这是一场了不起的胜利。”科学家黄大昉说。至此,我们可以看出中国政府开闸转基因农作物的深层原因:与其拱手将市场让给转基因生物公司巨头,倒不如在转基因自主知识产权基础上,竖起一道通过自主研发来拦截国外巨头控制我国农业命脉企图的防火墙。中国农业生物技术正在努力跟上美国生物巨头公司的步伐,对孟山都而言,已经构成了一种潜在的威胁,据路透社报道,中国向转基因作物研究方面新投入35亿美元经费后,有望允许三种重要的转基因作物投入商业化种植,这包括大米、玉米和小麦。显然,中国并不愿意让关乎国家命脉的三种作物的转基因技术话语权旁落他人。此前,孟山都拒绝向反对者低头。但显然十分在意消费者对转基因食品的忧虑。任何一次反对的浪潮和声音,都将影响孟山都的股票和投资者的钱袋子。所幸到目前为止,孟山都公司生产的第一批种子,没有引起任何的免疫和生态灾难,这多少缓解了一些怀疑者的担忧。休·格兰特上任后,孟山都巧妙地绕过了人们的餐桌,改变了基因作物的商业模式和介入方式:不再销售直接进入人们餐盘的农作物种子,而将投资和业务主要集中在玉米、大豆、棉花和芥花籽4种经济作物上。这些作物可用做动物饲料、生产乙醇或玉米糖浆等,此举有助于减少人们敌对情绪。消费者绝不会直接在商店里看到这些农产品。

http://epaper.nddaily.com/D/html/2009-03/03/content_717155.htm