台湾宏広の支社蘇州宏広

アニメ作品ファイヤーボールは台湾のオリジナルとはいえ,台湾島内だけで作られているわけではない。支社が中国蘇州とタイのバンコクにあって分業をさせている。蘇州のスタジオは園区の国際科技園に入っている。ここはITソフト関係の企業が多いが蘇州蝸牛などのゲーム制作会社やアニメスタジオやDTP制作会社なども入っている。宏広の次のアニメは太平洋戦争時の南洋ジャングルに生きる象の林旺の物語となる。

映画会社の競争が激化する夏休み、例年ならハリウッドのアニメがかかるのが普通だ。だが今年は台湾製のアニメ映画「ファイヤーボール」が登場、多くの台風が来たにも関わらず、1000万元もの輝かしい興行成績を上げた。
だが、この作品が世界的に有名な「ムーラン」や「ライオンキング」などと同じく台湾人の手で作られたことは知られていない。
宏広の従来の方式は、海外の映画会社がまずオリジナルのキャラクターとストーリーを設定し、宏広の原画担当者がポイントとなるコマを担当し、残りの部分を動画スタッフが埋めていく形だ。現在は台北と中国の蘇州、タイのバンコクの3ヶ所に支社を持ち600人余りのスタッフを抱えて分業ネットワークを有する。台湾で主なコマを完成させた後、簡単な色付け、動きのつなぎなどの仕事は蘇州とバンコクに送られる。

http://www.sinorama.com.tw/ch/current_issue/show_issue_text.php3?id=2005119411032c.txt&show=1&mid=200511200510200509
http://animeanime.jp/news/archives/2005/12/127.html