ロンリー・プラネットの記事のウラ

ロンリー・プラネットのトラベル・ライターThomas Kohnstammが自己の盗作を告白し暴露本Do Travel Writers Go to Hell?を出版することになった。このライターは中南米の記事が多いが実際に現地には行っておらず、必要な情報は交際していたコロンビア領事館実習生の女性から得ていた。ウラにはロンリー・プラネットの稿料がすでにライターが信頼に足るガイドブックを作るのに必要な調査ができないほどのレベルまで落ちてきているのが原因らしい。最新版の中国編でもすでに閉店しているカフェがいまだに紹介されていたり、人気の有名店が紹介されていないといった問題がある。またトラベル・ライターのやっつけ仕事がもたらすホラーストーリーとしては、中国北部にある大きな湖をすこし見ただけで湖畔を歩いて回ったと書いたところが実は湖の半分は北朝鮮で、一番目に行った人間が結局刑務所に入ってしまったというウワサ話がある。

And finally, an anecdote on how travel writing can go badly wrong: "I spent a very pleasurable evening over beers in China with a fellow guidebook writer perhaps a year ago. We swapped amusing guidebook disaster stories for hours to the horror of a group of backpackers who shared the bar with us. Finally, he confided in me how, on one particular rush job for a guidebook publisher I won't name, he briefly visited a large lake in the far north of China. 'I wrote in the book, 'Nice lake, take a walk around it,' ' he told me. 'Problem was, half of it turned out to be in North Korea, and the first person who did, ended up in prison.'"

http://www.feer.com/tales/?p=1102

とはいえ、この男が悪いだけだといってすむ問題なのかどうか。ガイドブックの制作は手間と費用がかかる。それをペイするには部数と価格の設定が重要だが、ロンプラのコロンビア編はアマゾンで2230円で販売している。この価格を考えると、部数も相当多くないと十分な取材費は支払えないかもしれない。

http://d.hatena.ne.jp/kuramae_jinichi/20080417#1208409929