ヴァヌアツのカーゴ・カルト集団が新興のキリスト教団と衝突

ヴァヌアツでは白人の救世主が現れるのを待つカーゴ・カルトであるジョン・フラム運動John Frum movementが数十年続いていたが,最近新興のキリスト教団と衝突を起こしている。ジョン・フラム運動が起こったのはイギリスとフランスが共同統治していたヴァヌアツがまだニューヘブリデスと呼ばれていた1930年代のこと。長老派教会の影響に対抗してタナの村々では,出自のはっきりしないジョン・フラムを信仰するようになった。信仰が更に強まったのは第二次世界大戦のときアメリカ軍が医療品や食料などの大量のカーゴと共に現れてから。それからというもの村人は自家製のアメリカ軍軍服を身につけ,竹棒で軍事訓練を星条旗の下で行って再度カーゴが到着するのを待った。ジャングルを切り開いて滑走路をこしらえ,木製の飛行機まで組み立て早期のアメリカ人の再来を待ち望んだ。今,数千人の島人は預言者フレッドと呼ばれるフレッド・ナセの説くキリスト教を信仰している。先月起こった両者の抗争は和解の儀式で終了を見たのか疑問だ。このままでいくとジョン・フラム運動はこの先そう長くは続かないだろう。

The Americans' wealth and racial co-operation seemed to dove-tail perfectly with their own beliefs. So they became convinced that John Frum, their mysterious saviour, was an American

http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/from_our_own_correspondent/3729715.stm