鳥インフルエンザにも動じないポーカパン・ファミリー

アジアで一番の鶏肉生産業者のCP(チャローン・ポーカパン)グループCharoen Pokphand Groupは,はじめのうち鳥インフルエンザの事実を隠してその蔓延を手助けしたと噂されたが,CPグループ総裁のタニン・チアラワノンは否定している。CPの近代的な養鶏場では鶏は外の野生の鶏とは隔絶されている。逆にCPはインフルエンザの確認される2ヶ月前の11月の段階で取引のある養鶏農家に警告を発して,鶏を処分するよう説得している。CPグループの事業で鶏肉事業の占める割合は全体の10%しかない。タニンの父と叔父は中国広東省の汕頭から1921年にタイのバンコクに移り住み,わずかな資金をかき集めて種苗店を開いた。そこから事業を家畜飼料と肥料に広げた。四人の子の一番下であるタニンが会社を1964年に引き継ぎついでから彼はアグレッシブに養鶏分野に入っていった。アメリカのアーバー・エイカーズ・ファームArbor Acres Farmと組んで新しい技術と鶏にやる飼料から配送,リテールとファースト・フード店まで一貫した垂直統合(Vertical integration)のコンセプトを導入した。また,鄧小平が1978年に開放政策を採り始めた時CPは大陸に乗り込んだ最初の会社となった。タニンの3人の息子,スパキット,ナロン,スパチャイはみな欧米のビジネス・スクールで教育を受け,CPのベンチャー事業を受け持っている。
http://www.time.com/time/asia/covers/501040223/chearavanont.html