アラビア語のカシーダ

アラビア語のカシーダ(kashida)は文字を伸ばす記号で,cssを使う場合には,ジャスティフィケーションの役目をする。ジャスティフィケーションをかけて伸ばすことをカシーダ拡張といい,伸ばされる文字をタトウィールtatweelまたはカシーダ文字という。windowsアラビア語IMEだとカシーダ拡張をしたい文字の後にシフト+jを打つと出る。(手で打つので、ここでは便宜的にマニュアル・カシーダと呼ぶ)つまり,カシーダは入力者の入れたいところにどこでも入れられ,それが最優先される。シフト+jを連打すれば、イランの地図の半ば装飾的な地名表記やクルアーンのサイトのようにいくらでも伸ばせる。しかし、カシーダは一文字として数えられるから、検索時に問題となる。Microsoftのproofing toolのような検索エンジンには、カシーダのような特殊文字を無視することができるものもある。グーグルのアラビア語版では、カシーダは、カシーダのグリフの数通りに検索するので、元のサイトが5個カシーダを入れていたら、検索窓にカシーダを5個入れないと当該サイトはヒットしない。これは何とかならないのだろうか。一方、cssによる方法では、カシーダは一回だけ打てばよい。その一度のカシーダを引き伸ばす形で画面上に出す。
http://www.microsoft.com/middleeast/msdn/JustifyingText-CSS.aspx
cssでカシーダをかける。
text-align: justifyとtext-justify: kashidaとtext-kashida-space: %を組み合わせて使う。
http://www.webreference.com/programming/corecss/2/
クォークのエクステンションであるArabicXTは既定のルールに従って,自動的にカシーダを挿入する。
Automatic Kashida insertion using a predefined Kashida rule.
http://www.aramedia.com/qaboutaxt.htm
ユニコードでのタトウィール(カシーダ文字)は0640。