ロシア油送管建設決定を3カ月先送り 

共同通信によると,中国を訪問中のロシアのカシヤノフ首相は石油パイプライン計画について,環境影響調査をさらに続けるため最終決定を3−4カ月延期するとのこと。環境影響調査は名目で,日本と中国とを競争させてよりよい条件を引き出そうという魂胆らしい。日本の押す太平洋ルートは国営企業トランスネフチが,中国の大慶ルートは私営の石油企業ユコスが開発する。ユコスのホドルコフスキー社長はロシアの政党ヤブロコを実質的に支配するだけでなく,資金力を駆使して他の政党をも動かしており,ロシア大統領の座も狙うプーチンと対立する人物。次の大統領選でプーチンが勝てば太平洋ルートに決まることになるだろう。