ウルムチの天山天池の落とし穴

ウルムチの観光スポットである天山天池へは、公共バスがないので、人民公園の北側もしくは南門でテントを張って個人客を集めている旅行会社を通して団体で行くことになる。しかし今回実際に行ってみて落とし穴があることが分かった。説明では、120元で入場券と行き帰りバスの料金と昼食代と観光ガイド料とバスの保険代すべて込みという触れ込みだった。それでてっきり120元を払いさえすればあとは一切の料金が発生しないと思っていたが、実際は違っていた。大型バスの到着する駐車場は天山天池から8キロ離れたところにあり、区間車をチケットを買って(往復35元)登らないと、一日の観光が天山天池への往復だけで終わってしまうことになるうえ、団体からはずれるので昼食にもありつけないことになる。そのうえ悪質なことに観光ガイドは区間車料金と途中の民族村見学などと抱合せの形でバスのうえで料金を集める。これに黙って従えば元来の120元のほかに更に105元を払い総計200元以上支払うことになってしまう。しかも天山天池へ行くまでに中薬や奇石館や民族村にいちいち寄るために、天山天池を実際に目にするのは昼食も済んだ午後2時ごろという有り様だ。実際に現地居られるのは正味2〜3時間となる。しかも帰りにケーブルリフトで下山することを選べばリフト前に行列する時間も考慮しなければならない。バス上の中国人はガイドに言われるままに羊のように金を払っていたが、自分は区間車料金35元しか払わないことで済ませた。バス上の旅行客は各旅行会社の集めた個人客の寄せ集めで、基本料金も150元や180元など様々だった。中薬や奇石館や民族村など無意味なスポットにはほかのバスも多く停車していたので、ウルムチからの観光客はどこで申し込んでも同様の憂き目を負っているようだった。またバス代だけでも申し込めることができて往復40〜50元と言っていた。天山天池入場券は100元。