EBWinが独自のユーザ辞書作成可能に
電子辞書を串刺し検索できるフリーの辞書ツールEBWinがバージョン3.0より独自のユーザ辞書を利用できるようになった。付属のrubyライブラリでPDICや英辞郎からのインポートを簡単に行うことが出来る。またunicodeを使用できるため韓国語や中国語でもOKということになる。ユーザによる中国語辞典である北辞郎からPDIC辞書形式でデータをダウンロードし,PDIC/Unicode版に取り込み,更にそこからEBWinに取り込むことで,中国語電子辞書と自分の作成した中国語辞書データを串刺し検索できるようになるはず。またEBWinの辞書ファイルは単一ファイルのためバックアップや配布が簡単で,公開・配布は商用・非商用を問わず自由にできる。辞書形式の変換は上記の方法で出来るけれども,北辞郎の編集データのダウンロードでEBWin形式のオプションができると便利かもしれない。
*ユーザ辞書の特徴 * 信頼性が高くコンパクトなデータベースのSQLite3を採用しています。 単一ファイルのため、バックアップや配布が簡単です。 ユーザ辞書を外部のスクリプトやアプリケーションで活用することができます。 * Windows版とWindowsMobile版とで辞書に互換性があります。 EBWinで作成した辞書をEBPocketに転送して利用したり、その逆も可能です。 * EPWING辞書などと同様に串刺し検索ができます。 * 基本的なHTMLをサポートします。他項目へのリンクや画像の表示もできます。 * 前方一致、後方一致、クロス条件検索、メニュー検索、全文検索ができます。 Rubyライブラリを操作すると条件検索も追加できます。 * ユーザ辞書を操作するRubyライブラリが付属します。 Rubyライブラリを用いて、PDICや英辞郎からのインポートを行うことができます。 * Unicodeを使用できます。(EBWin MBCS版を除く) * この辞書の形式を、区別して呼称する必要があるときは、便宜上「EBWin形式」と呼ぶことにします。 ユーザ辞書の形式については、添付のRubyライブラリを参照してください。
http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/EBPocket.html#download_win
http://homepage3.nifty.com/TaN/pdic-unicode-release.html
http://www.ctrans.org/cjdic/index.php
以下pdic及びEBWINへの北辞郎からの取り込み方法について説明します。
+北辞郎からpdic一行テキスト形式をダウンロードする。 +pdicの辞書設定を開き,メインメニューの2番目辞書ファイルの追加・作成を選んで次へを押す。 +1の新しい空の辞書の作成を選ぶ。 +辞書ファイル名を適当に付ける。 +2の新しい辞書グループへ辞書登録するを選ぶ。辞書グループ名をkitajiroなどとする。 +辞書設定<詳細>からたった今作成した辞書を右クリックで開いて「辞書のマージ」を選択。 +ソースとなるファイルにダウンロードしたkitajiro.txtを選び,pdic一行テキスト形式のオプションになっているかを確認。 +見出し語など項目のすでに入った画面が現れたら「以降自動処理」を選ぶ。 +辞書が取り込まれるので,登録単語数がちゃんと表示されているか確認する。 +次にEBWINを立ち上げてfileからadd dit...を選択。 +ファイルの種類をPDICfilesとしてpdicの辞書ファイルのあるフォルダ(普通はマイドキュメントのpdicフォルダ)からkitajiro.pdicを選択。 +辞書が取り込まれるので,検索オプションをfull(全文検索)としてちゃんと検索されるか確認。このときpdicが同時に立ち上がっていると辞書が取り込まれないので,pdicを落としておくこと。 以上