未来のエネルギーヘリウム3

中国が月にベースを建設するのは,月面上に豊富にあるヘリウム3を採掘して,安全な核融合エネルギーとして利用するためだ。ロシアの科学院航空宇宙委員会のアイリク・カリモフによると,地球上の石油・天然ガス・ウランは2150年には使い果たしてしまう。これに代わるエネルギーとして前途有望なのがヘリウム3(氚)だ。月面上に存在するヘリウム3の総量は5億トンになるが,地球には地核の深い所に数千キロあるだけ。ヘリウム3の使用時には放射能が発生しないので核廃棄物の問題は起きない。人類が一年に使う電力は,10トンの搭載量がある宇宙船が2,3度往復するだけでまかなえる。これは,現在の核エネルギー発電にかかるコストよりずっと低く,たったの10分の一にすぎない。人類がこの2500〜3000万ドルかかるこの計画を今実施に移せば,30年〜40年後には現実のものとなるという。

China's primary motivations for reaching the Moon was possible economic exploitation. China was also interested in developing lunar energy resources, like helium-3, a rare form of the element that scientists say could power advanced reactors on Earth.

http://news.tom.com/1003/3294/2004125-619281.html